スーの大おばさん、マージはわいが来てすぐの頃にナーシングホームへと移られた。
子供はおらず、旦那さんは数年前に他界し、ナーシングホームへ移るまでこっそり一人で住んでいた。

その思い出つまったマージの家は売却されることになり、片付けを手伝った。
70代女性の家財道具なんて本当にしれている。
質素につつましく、必要最低限の物で生活している感じだった。

昔につくられた家具などはそう簡単に壊れないのか、傷ひとつなく丁寧に使われていた。

スーママが「いるものがあれば、マージがポンズ達に譲ると言うてたわよ。」と教えてくれたので、昔に作られた扇風機とイス、食器、SINGHAミシンなどをいただいた。今乗ってる車はマージの旦那さんの物で、わいと同い年ぐらいの物。まだまだ走る現役。若いもんには道路を渡せるかぁいぃーと言うがの如くブンブン走る。

今のハイテク、コンピューター制御の車より構造がシンプルなので、直すのも簡単。
スーが手を少しかけるだけでまた元通り。車検に出してもすぐ帰ってくる。

この銀スプーンは小さい小花がポチポチとついてあって、お気に入り。
フォークが微妙に曲がってしまっているのだけれど、それも味がある。
2セットずつしか見当たらなくって、旦那さんとマージがこれを使ってご飯を食べていたんだなーと思った。

たまにマージのスプーンを出してきて、ご飯を食べている。

今度、マージに会いに行こう。

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おかん、お誕生日おめでとう！
体に気をつけて、いつまでも若々しくいてやー！